3年前の話です。
家庭内別居をだらだらと継続させた後、優柔不断な自分のマインドを叱咤し、「同じ屋根の下に住むの、自分のためにもうやめよう」と本当の別居に突入したわけですが、そう固く決意するにはそれなりの理由がありました。
今でこそ、その理由があって本当によかったと感謝の念さえ覚えるものの、渦中にいるときは、人生における最大級の「気分の悪さと恐怖」に絡め取られ、ドン底気分を味わっていました。
おまけにそんな人生最悪の期間中、雪道を運転しているときに後ろの車に追突されるという生まれて初めての交通事故にも遭遇しました。(幸い私も車も無事でしたが。)
逆に喜劇のようです。
そんなとき、同僚(既婚)や友達(既婚)が、ふと視界に入って来ました。
すると、ある一定の割合のこうした既婚女性たちが、ものすごく満ち足りた結婚生活を送っているふうであることに気付き、少しだけ愕然としました。
これまであまり人のこと見てなかった(笑)。
夫婦関係が上手くいってないふうの友達に私の感じていることを話すと「幸せそうに見えても本当のところはわかんないよ。仮面夫婦っていーーーっぱいいるんだから」という核心をついた意見。
でも、何がこの違いを作ってるんだろう。
自分の境遇が相手のせいばかりじゃないってことは、私も薄々感づいています。
それにしても、自分の今いる最悪な状態と、最高に幸せそうな一部の同僚や友達の状態。
天と地ほどにかけ離れているように見えます。
ここまでくると、嫉妬を通り越して、素直に羨ましいと思えます。
ポイントは、彼女たちが新婚ではなく、すでに数十年、同じ相手と連れ添っているという点でした。
笑う決意
私はうちを出る決心をしたとき、「苦しいからこそ、いつも笑っていよう」というもう一つの決心もしていました。
とにかく笑って過ごそうじゃん、っていう。
苦しい気分とか、もういい加減うんざり。何か自分から変えていかなくちゃ。
で、とりあえず、とにかく楽しく笑ってみようと。
はい、開き直りです。
そう決意したのが月初め、忘れもしない3月1日だったので、「お、いいじゃん。今月だけでもやってみよう」って感じでした。
特に幸せオーラ全開の周りの既婚女性たちに対しては、いつも笑顔で接しようと心がけました。
彼女たちがとても素敵に笑っていたから、真似してみようと思ったのです。
それにしても20年とか30年、旦那さんとずっと仲良く暮らしてるって、どんな感じなんだろう。
とはいえ、私がこの先誰かとまた結婚することは、ありえないと思いました。
私は割と一人でも大丈夫というか、むしろ一人が好きというか、一人の時間がないと気持ちのバランスが崩れる方なので、変な人と付き合うくらいなら(?)、一人の方が全然いい。
なんて上からな発言ですが(しかも負け惜しみでさえありますが)、まあ現実問題として自分が新たなパートナーを見つけるのはかなり厳しいだろうなと思いました。
(その時点で)今年50だし、と思って。
三つの条件
でもですね。
ぼんやりと、おぼろげにですが、神様にお願いしたんです。
もし、万が一、もう一度私がこの人生で誰かと恋愛関係になるとしたら、この三つの条件を兼ね備えた人を連れてきてもらえませんかと。
- とことん、とてつもなく優しい人
- 私と同い年の人
- 日本人
図々しくてすみません。
でも、「離婚が成立したら、そういう時期が来たら」とぼんやりした思いが頭をかすめたわけです。
とはいえ、そんな夢みたいなことばかりは言ってられません。
本当の別居に私を向かわせた理由と対峙したり、離婚の準備や身辺整理をしたり、微笑むことを心がけたり、仕事と家事をこなしたりと、やらなければならないことが山のようにあったわけですから。
ですが、ニコニコするよう努め始めて2週間が過ぎた頃、あることが起こりました。
ふらっと現れた人
私は新しい人生に向けて、笑いを心がけながらも、とにかく鬼のように仕事をしていました。
お金、いるしね。
そんなとき、私はその時点で半年くらい知っている人(男性)からある仕事を依頼されました。
私はその依頼を引き受け、そうこうするうちに、その人と親しくなっていきました。最初は友達として。
この接近のきっかけが、私が笑うことを決意して2週間後に起こったことです。
それからも仕事で関わるにつけ、どんどんお互いのことを話すようになり、いろいろあって(端折ります)、その2カ月後くらいに恋人として付き合うことになりました。
その人は、私が神様にお願いした条件を半分以上満たしています。
穏やかでとても優しくて、私と同い年です。
日本人ではありませんが、私は同い年という点にかなり運命を感じました。
実はこれが私にとって決定打になったかも。
年の近い人とかじゃなくて、同じ年に生まれた人。
私は昔から同い年の人に妙に惹かれてしまうのです。
気持ちを変えようとしたから、現実もシフトしたの?
今日のブログで話したかったのは、ココです。
私はドン底気分を味わっていた時、できるだけ笑顔の時間を増やして気分を変える努力だけはしました。
これぐらいしかその時の私の気持ちをなだめる方法は思いつかなかったからです。
確かに、離婚後に落ち着いたらまた誰かと出会いたいなあと思って、神様にお願いなんかしましたが、ちょっと思っただけのことで、実際に相手が出てくるとは思ってもみませんでした。
しかも離婚が成立する前に。
恋人となるべく彼が、このタイミングで私の前にふらっと現れてくれたことは、この「気持ちの切り替え」のおかげだと本当に思っています。
これってまさに引き寄せの法則で謳われていることだなって思います。
まず望む。そして望みから意識をそらす。
後はハッピーな気持ちで日々のことを淡々とこなす。これだけ。
これがこの時、なぜかたまたま自然にできたのだと思えてなりません。
私は今もこの彼と付き合っています。
もう3年になりますが、とても穏やかな良い関係が築けていると思います。
一緒に住んでいないので、お互い一人の時間もあるし、毎日会っているわけではないので、「会いたいなあ」という甘い気持ちも抱けたりします。
「がっつりいつも一緒」でないところがとても気に入っています。
うちの二人の息子たちも喜んでくれているようです。
一人でも寂しくない、とか言っていた私ですが(確かに私はその傾向があるのですが)、やはり残りの人生をシェアできる誰かがいるというのは、とても素敵なことだと思います。
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント