CBC(カナダの公共放送局)のニュースによると、カナダ全国における10月の平均家賃は1976ドルだったそうです。これにはあらゆるタイプの賃貸物件が含まれるとのこと。
1カナダドル=100円として計算すると、19万7600円ってことになります。
カナダのインフレ率は6.9%で、家賃の上昇率は全国平均で11.9%。ひえ〜っ!
ただ、これは全国平均なので地域によって差がありまして、大西洋側の地域では32.2%という驚異的な数字が弾き出されています。
オンタリオ州では17.7%、私が住んでいるブリティッシュ・コロンビア州では15.1%の上昇と書かれています。
私は今住んでいるところから引っ越す気はゼロですが、たまに市場調査として(?)いろんな賃貸物件をネットで見たりしてます。
するとまあこれがですねえ、ボロくて狭いバンクーバーの(しかもダウンタウンじゃない)1ベッドルームのアパートメントが確かに2000ドル近くして、「こんなもんに20万払えるか!」と叫びたくなるような状況が垣間見れます。
平均的な収入の場合、皆さんがどうやってお金を工面しているのか不思議でなりません。
家賃や住宅ローンなどの費用は手取りの25%を超えないようにすべきというのが昨今の一般的な見解のようですが、手取り4000ドルで家賃2000ドルというのも、ざらにある話みたいです、このCBCニュースによると。
収入の半分が住宅費に消えるなんて・・・
そんなニュースを見聞きするにつけ、私は2019年の夏に元夫との生活を解消し、今住んでいるアパートメントに引っ越して本当に良かったと自分の幸運をありがたく思うばかりです。
だってあと数年待っていたら、家賃の支払いで大変なことになっていました。
そう、この高い家賃は、今新しく借りるという人に対してであり、もうすでに借りている人には急激な値上げはできないことになっています。
私のアパートメントは新しくはないのですが、そのおかげで間取りが広く、非常に快適で、本当にお気に入りの住処。
カナダ人の大家さんはメンテナンスに余念がなく、建物の玄関も廊下もいつも綺麗に清掃されています。
にもかかわらず、2019年に私が住む場所を探していた時、こんないい物件なのに相場より少しだけ低い価格で貸し物件サイトに載っていたのです。
私は1年間は引っ越さず、家賃の値上げもないという契約で入居しました。
そして2020年のコロナで、2021年いっぱいまで家賃を上げてはいけないという法律(?)が施行されホッとしていました。
しかし2022年1月からは今払っている家賃の1.5%なら値上げをしてもいいことになり(他の州についてはわかりませんが)、私の家賃も1.5%分だけ高くなりました。それでも予想より全然少ない値上がりでした。
そして今年9月にブリティッシュ・コロンビア州の州首相が、大家さんに対し来年は最大2%値上げしていいという許可?を出ましたので、私の家賃も来年は2%弱値上がりすると大家さんから連絡が来ました。
それでも相場からすると、私の住んでいるこの物件に対してこの金額というのは破格の安さです。
もうね、意地でも引っ越しません(笑)。
9月に2%の値上げが発表された時は、大家さんと借り手の双方から不満が漏れたらしいです。
大家さんにしてみれば「インフレで大変なのに、たった2%?」
借り手にしてみれば「インフレで大変なのに、2%も!?」
「持ち家 VS 賃貸」論争なるものが存在しますが、これもですね、バンクーバーで家を買うなんて普通の人には無理というような状況ですので、逆にすっきりしていいのかもしれません。あはは。


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