去年の暮れ辺りに「ミニマリスト」さんたちのYouTube動画を集中して見ていた時期があります。
たまたま偶然1本見たら結構面白くて、それから2〜3カ月後に別のマイブーム(死語じゃないですよね?)が到来するまで、毎日ずーっと見続けていました。
そして先日また、すっかり忘れていたかつてのお気に入り動画を偶然目にすることになり、「そうそう、そうだった!」と膝を打ったわけです。
たくさんの「ミニマリスト」さんたちがチャンネルを立ち上げて情報発信されていますが、その発信内容の流れは大まかに言うと、
物を減らす → 実は物がなくても快適に幸せに暮らせる事実に気付く → 徹底して不要な物は買わない → 結果、節約できる → 月々余ったお金は貯蓄・投資にまわす → そして私はこれで「いくらいくら」貯めました!
というものでした。
それぞれの「ミニマリスト」さんによって、特に掘り下げている部分や、世界観は異なりますが、だいたいこんな感じの流れがあるという印象でした。
私は自分をミニマリストと呼ぶことは到底できませんが、その生き方には大きく共感しますし、随分と影響も受けました。
物を減らす
みなさんは物を減らすの、得意ですか?
断捨離、いろんな意味で大切ですよね。
ミニマリストになるためには、「ものを減らす」というのが最初の一歩であるようです。
私は割とポイポイ捨ててしまう方で、また気分的にもスッキリするので捨てるのは好きなのですが、どうしても引っかかるのが「思い出の品」類です。
特に家族や友人からの手紙類、息子たちが小さい頃に書いた作文・工作類。
取るに足りない(?)工作類に関しては、ずいぶん処分しましたが、それでも心を込めて書いた作文やら私宛に書かれた手紙は、どうしても捨てられません。
写真に撮ればいい、というのが解決方法のひとつのようですが、私の中では写真じゃ全然意味がないんですよね・・・視野狭窄なのかなあ。過去を引きずってる?
しかも読み返すことってまずないので(笑)、実はある意味、持ってることさえ忘れてる品々で、突然ごっそり無くなっていても、気付かないと思うんですがね。
これが押入れの結構なスペースを占領しています・・・
一方、衣服類には執着がなく、ガンガン捨ててます。
本当に欲しいものしか買わない
ところで、コロナが引き起こした変化の中で、私にとって最大級のものは、「ほとんど洋服を買わなくなった」ことです。
服って、自分の気持ちを上げたい時には非常に有効に機能してくれる手段ですが、この「自分の気持ちを上げる」という感情の中には「人の目」がふんだんに紛れ込んでいますよね。
だからうちにいて「人目」にさらされることがないと、毎日違う服を着なくちゃ、というプレッシャーから解放されます。
そのほかの副産物として、どんな服を買おうかと考える時間、買いに行く時間、試着しながら迷う時間、そして洋服代などなどが節約できるじゃん!と本当に理解でき、これは結構衝撃でした。前はこんなこと考えもしなかった。
無駄遣いの正体って、結局見栄なんじゃないかと思います。
もちろん、たまに新しい服や靴を買ってウキウキすることもありますが、これは自分が本当に欲しいと思った時だけ。人目を気にした買い物はもうしたくない。
そしてこの「服をあまり買わなくなった」という変化は、金銭面でも確実に恩恵をもたらしています。
家計簿の破壊力
ミニマリストさんたちの動画を見て、私が一番良かったと思うのが、お金についてです。
現在53歳で、こんなことを告白するのは本当に恥ずかしいのですが、私はこれまで本当に「どんぶり勘定」的な人で、離婚して1人になったのに、しかもお金ないくせに金銭面についてそこまで深くは悩んでませんでした。根拠もなく、意味もなく。
ミニマリストさんたちは、口を揃えて「まずは家計簿をつけて収支を見直すように」とおっしゃっています。
私は、なぜか初めは怖くてそんなことできない、と思っていましたが、動画を見始めたのが年末だったので「じゃあ試しに1月からやってみよう」と一念発起し、今日まで続いています。それにしても、いやあ、家計簿、ゲームみたいに面白い!
これは今年始めて良かったことのトップ3に入ります。
家計簿をつけると、何と言っても、自分という人間の愚かさや素晴らしさ(?)が数字で可視化できます。
これをやるとやらないとでは、本当に人生が、老後が、大きく変わってくると思いました。
こんなことを53歳で気付くなんて、本当に恥ずかしいです。
余ったお金というよりも定額を貯蓄・投資に
そう、これまでも余ったお金はちゃんと貯蓄しなくちゃ、とは思ってたんですが、同じ銀行の金利の高い別口座に思いついた時に適当にお金を移動させて満足することで終わっていて、全てが漠然としすぎている状態でした。
しかし、家計簿をつけて気づいたのが、「余ったお金とか言ってるようじゃ、なかなか貯蓄できない」ということでした。
そこで私は強制的に毎月定額が別口座に振り分けられていくドルコスト平均法を始めました。カナダの積立NISAであるTFSAも活用しています。
収入の20%をまずこの貯蓄・投資にまわし、あとは好きに使っていい、というルールを自分に課しました。(20%って結構きついけど)。
これも今年の1月から始めたのですが、その時すでに52歳。
ドルコスト平均法は開始から、10年・15年以降に真の威力をかなり確実に発揮する中長期の投資であるため、始めるのは若ければ若いほどいい訳です。
自分の年齢を考えるとため息が出ますが、人生100年時代と考えて、それでもやらないよりはやった方が全然いい、とポジティブに捉えて始めました。
ミニマリストさん、ありがとう
最近はミニマリストさんたちの動画を見ることもなくなり、もう少しで記憶からもこぼれ落ちてしまうところでしたが、彼らのおかげで始めた習慣は今も私の生活に定着しています。
それにしても、たまたま見始めた動画が、特定分野の考え方に大きな影響を及ぼし、生活が変わっていくってこと、あるんですね。
私は生活に不要なものを徹底して排除するような生活は送っていませんが、ミニマリストさんたちの世界観は大好きですし、私の経済面を刺激してくれたことに、本当に感謝しています!
気持ちを引き締め直したい時は、動画を見返していきたいです。


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