マクドナルド・ビーチ・パークという、バンクーバー国際空港のすぐそばにある「小さなヨーロッパ」にピクニックに出かけました。
「小さなヨーロッパ」というのは私の偏見に満ちた印象で、こんなことは多分、誰も言ってないと思いますが、この小さな空間は、私の大好きなイギリスのような空気感。
リッチモンド西側の最北に位置し、フレイザー川を臨む岸辺からは、南バンクーバーの超意外なヨーロピアン風景が広がります。
この眺め、リッチモンドやバンクーバーが醸し出すお馴染みのテイストとは全く違う風情です。
西海岸的な勢いというか、ギラギラ感がなくて、なんというか、アンニュイでお上品な佇まいなのでございます。
ピクニック・エリア

まずはピクニック・エリアに向かい、一番奥というか端にあるテーブルを確保しました。
最高のお天気でしたが、もう6時を過ぎた時刻のせいか、たくさんの人で賑わっているというわけではありません。
ですが、夏至間近の今、9時を過ぎても明るいので、体感としてはまだ全然昼下がりのようです。
個人で所有する小型ボートで船遊びをしていた人たちが、船着き場に戻り、ボートを車につなげていますが、それでもまだいくつかのグループがボートで川を行ったり来たりしています。
「はあ、なんて優雅なんだろう」と傾く太陽や雲や川や対岸やらを眺め、ひたすらぼーーっとしながら、お夕食をいただきました。
今日のメニューは、ここに来る途中で買ったドネルチキンのラップと缶コーラです。
ちょっとソースが濃い目で喉が乾くけど、野菜がたっぷり入っていて、とても美味しかった。
ものすごいボリュームのラップを食べ切ったため、お腹がパンパンです。
すると、おっ!?
何気に対岸に目をやると、白馬に乗ってゆっくりと西に向かう貴族のような人を発見しました。
白馬に乗った貴族?
小さくしか見えないし、一瞬自分の妄想が暴走したかと思いましたが、妄想ではなく本物の馬と人間です。
こんな人をバンクーバーやリッチモンドで見かけるのは初めてです。

そんなこんなで、西になんとなく傾いた太陽や控えめな日差しや程よく冷んやりとした空気を味わいながら、遠くに行く必要なんて、ないのかもしれないなあ、とぼんやり思いました。
私、欲しいもの、ここに全て持ってるわ、って感じです。
うちから車で10分。私、ヨーロッパに来ちゃったわ。

ビーチをお散歩

お腹がいっぱいになったので、今度はビーチを散策です。
砂浜状の川辺を東に向かって歩きます。
川なので波が寄せて返すことはありませんが、たまにボートが通ると、それでも小さな波が規則正しく川辺に寄せては返します。
波打ち際に文字を書いて、それを波に消してもらうという遊びがやってみたかったのですが、文字を書いたはいいけど、しばらく待ってもそれが洗い流されることはありませんでした。
対岸に見えるのはゴルフ場かなあ、なんて思いながら、ずーーーーーっと東に向かって歩き、これ以上進むと半分水に浸かった岩場を超えなければならない時点まで来たところで、引き返すことにしました。
犬フレンドリーな公園

さて、ここは犬フレンドリーな公園で、リードなしで犬を散歩させたり遊ばせたりするエリアもあります。
というか、ビーチ(川辺)全体がそんな感じで、幸せそうに走り回ったり大はしゃぎで川に飛び込む犬がたくさんいました。
犬の飼い主さんの多くが、バンクーバーではここが最高の犬フレンドリー公園だとおっしゃっているようです。
ただ、流れも強いし、ライフガードもいないので、人間はむやみに川で泳いだりしないことが強く推奨されています。
結構な数の犬とすれ違いながら、また追い抜かれながら、ゆっくりと砂を踏みしめました。
マクドナルド・ビーチ・パークは日の出とともに開園し、日没とともに閉園します。
この日は9時にゲートが閉まるとあったので、8時半くらいに駐車場に戻りました。
駐車場はとてつもなく広いし、お手洗いもきれいです。
私はボートも持ってないし、犬も飼ってないけど、この公園、お気に入りの場所になりました。
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