アイオナ・ビーチ・リージョナル・パーク

小旅行

何の計画もなしに下調べもなしに、風の噂でこんなトレイルがあるらしいと聞いて、その30分後に行ってみましたアイオナ・ビーチ・リージョナル・パーク(Iona Beach Regional Park)。

場所は、バンクーバー国際空港の北側。住所的にはバンクーバーの南、リッチモンドです。

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とにかく細長い道をひたすら歩くんだという心算でやって来ました。

アイオナ・ジェティ

これがこの公園の地図&概要ですが、今回トライしたのは、アイオナ・ジェティ(Iona Jetty)という名前のトレイルです。

ジェティってなんぞや、と思って調べると、「突堤」という訳語が出て来ました。

じゃあ突堤ってなんぞや、と思って調べると、「海岸線からほぼ直角に、沖に向かって突出した堤防」という解説が出て来ました。

そう、まさにそれがアイオナ・ジェティです。

とにかくこの細長い一本道を、地図の赤い部分めがけてひたすら歩きます。

写真で見るととても魅力的な、是非とも歩いてみたいと思わせられる小道です。

目的地である突堤の先端に到着すると、あとは今来た道を引き返すシステムです。

片道4キロ、往復8キロ。行って帰って2時間半。

よし、では行ってみましょうか。

果てしないってこういうこと

進行方向、向かって右側の海
進行方向、向かって左側の海。水の色が違います。

この日は天気も良く、青い空に青い海が溶け込んでいます。

この真っ青な世界にすーっと伸びる一本道。

わあ、素敵じゃないの!

トレイル脇には可愛い花たちが、花道まで作ってくれています。

かわいい。

1.3キロの地点で「ウィンド・シェルター」という風除け休憩所が現れました。

この辺りで私は「あれれ」と思い始めます。

結構長いな、と。

いえ、すべてとても素敵なんですが、歩いても歩いても全く同じ景色と寸分違わない幅の道が延々と続くわけで、非常に単調であることは否めません。

ちょっと飽きて来たかな。

海の中を歩いているようなものなので、風は結構あります。

日差しを遮るものもありません。

5時くらいに歩き始めて、西に向かって歩いているので、日差しで顔がヒリヒリするし、暑い。

何より私の致命的とも言えるミステイクは、飲料水を持ってこなかったことです。

なんだかネガティブな気持ちになって来ましたが、ここまで来て引き返すわけにはいきません。

2.5キロ地点の二つ目のウィンド・シェルターも通過しました。

それにしても長い、なんて長いんだろう。

最初に感じた興奮は、とっくの昔にどこかに消えてしまいました。

最後は無心で歩きます。

そしてふうう。

やっと着きました。一本道の先端に。

ウォーキング・ハイ

突堤の先端で撮った写真

やはり先端まで来ると、達成感はあります。

元気が少し戻ってきたような気持ちにもなります。

でも、今来た道をひたすら引き返すのかと思うとテンションは下がります・・・

喉はカラカラだし、干からびたような気がする。

それでも、ああ、歩いて帰るしかありません。

疲労は頂点に達していますが、グッドニュースは、帰りは太陽に背を向けて歩くので、来た時ほど暑くないことです。

お腹の大きな妊婦さんとすれ違いました。しかも2度も。

頑張ってるなあ・・・若いからかなあ・・・

なんて思いながら、ふとあることに気がつきます。

あれ?なんだかもうそんなに疲れてない。

ランナーズハイならぬウォーカーズハイです。

ある一線を超えてしまったせいか、気づけば疲れが消えています。

それどころか、足取りがなんとなく軽やかです。

いや、それでもやっぱり長かった。

ふうう。

海に浮かぶ一本道を歩くのは、ロマンチックで(?)最初は興味をそそられたけど、うん、これは一回でいいかな。

とりあえず、今となっては良い思い出です(?)。

面白い経験でした!

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