カナダのホームレス

日々のこと

ダウンタウンに行くと、あっちこっちにホームレスの姿を見かけます。

ところで私がいつも不思議に思っていたのが、なぜ多くのホームレスが犬を連れているのかということでした。

自分の日々の食事の確保もままならない時に、どうして犬という飼育の責任が生じてしまうペットを連れているのか、犬のご飯はどうなっているのか、その犬はどうやって手に入れたのか、そんな疑問が犬連れのホームレスを見るたびにわいていました。

しかも、人によっては二匹の犬を連れています。

また日本と違って、明らかに薬物中毒のホームレスもたくさんいます。

先日、ボーイフレンドのロバートさんにどうしてかな?と聞いたところ、

「番犬だよ」との答え。

ああ、なるほど。

自分が拾い集めたなけなしの所持品を、ちょっと目を離した隙に他のホームレスの人に取られちゃったりしないようにするためですね。

それから、自分のことを慕って愛してくれる誰か(動物でも)がそばにいると、孤独感が和らぐのもわかります。

ちょっと前の寒い日に、大通りの交差点の角の車道ギリギリの歩道で、薄い毛布にくるまり犬と抱き合って寝ているホームレスの人を見かけました。

しっかり抱き合って眠っている一人と一匹を見て、なんだか幸せそうだなあと思い、不謹慎ながら、私は通り過ぎてからも何度も振り返って見てしまいました。

ある調査によると、年間23万5000人のカナダ人がホームレス(住む場所がないこと)を経験しているそうです。

実際に路上で見かけるホームレスの人たちは全体の20%で、残り80%はどこかに居候生活をする隠れホームレスだそうです。

ホームレスになってしまう原因は主に貧困ですが、この他に身体上の健康やメンタルヘルス、家庭内暴力や虐待、失業、低収入、家賃が高すぎることなども挙げられていました。これは日本のホームレスも同じでしょうか。

カナダの5世帯に1世帯が、収入の半分を家賃に当てているそうですから、生活は大変です。

だって家賃、信じられないくらい高いもんなあ。

だからホームレスになる可能性は誰にでもあるのだとその記事は結んでいました。

なんだか改めて今あるものに感謝しなくちゃなと思いました。

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