カナダのお墓参り・・・その後の睡魔、ちょっと怖い

日々のこと

先日、ロバートさんの親族のお墓参りについていきました。

その墓地は、バンクーバーから車で45分くらいのところにあります。

芝生がきれいに生えそろった敷地はとても広く、すでにたくさんの方が眠っていますが、まだまだ空きがたっぷりあるようで、なんとなく贅沢な雰囲気です。

人工池では可愛らしい鳥たちがスイスイと群れをなして泳ぎ、別の池には噴水が施され、なんだか公園のよう。

日本の墓地とは、なんていうんでしょうか、根本的なコンセプトからして異なっているという印象を受けます。

すでに人生の半分以上を北米で過ごし、こちらの常識にはずいぶん慣れている(と自分では思っている)私ですが、お墓に対する感覚は、未だにちょっとギョッとすることだらけです。

何でもアリとしか思えない

墓地に足を踏み入れてまず思うのは、お墓の種類の多様さです。

日本の一般的なお墓のような暮石のあるスタイルのものもあれば、名前と生年月日と没年月日が記された鉄板を地面にはめ込んだスタイルのもの、墓石を地面に寝かせたもの、また同じ宗教を持った同じ国(ヨーロッパのどこか)の出身者の墓石がきれいに並んだ一画もあります。

それから中国人の移民の方たちの漢字で彫られたお墓やロッカー式のお墓もあります。

ですが何と言っても、私がカナダの墓地に初めて来た時、非常に衝撃を受けたのは、墓石にその故人の顔写真を埋め込んだものが存在するという事実でした。

こうした写真付きのお墓は少数派ではありますが(多分値段が高いと思われます)、墓石に顔写真をつけるっていう発想が、ぶっ飛んでいるとしか思えません。

また、この墓地には有名なマフィアの幹部らしき人のお墓もあり、巨大な墓石には食べ物やお酒や様々なものが供えられてあり、カラフルな風船もくくりつけられています。

お墓に風船をくくりつけるって・・・

もう何でもアリな感じです。

ロバートさんにそんな私の驚きを訴えても「え?そうかな」と特に何とも思ってないことにも驚かされます。

こちらの人って、自由に対する許容度が高いですな。

ところでロバートさんは敬虔なカトリック教徒として育ち(今はそうでもない)、非常に真面目な人ですが、今回の墓参りにはお花と共に高さ50〜60センチのマリア像を持参し、それを親族のお墓のそばに置いて、お墓とマリア様のツーショット写真を撮りまくっていました。

もちろん私には墓地で写真を撮るという発想は、ありません。全くありません。

心霊写真の問題もあります。

だから去年初めてロバートさんについてお墓参りをした時に、彼が行なったお墓の写真撮影、しかも何十枚もの写真を撮りまくる姿を見た時には心底驚きました。

ロバートさんは普段から写真が趣味なんですが、それとこれとは違うんじゃないかと私なんかは思います。

私にとってはまさに異常行動。でも彼にとっては、いたってナチュラルな行為。

いつものように大真面目で真剣で、ふざけているわけでは全然ありません。

そしてそんな彼の行為を止める人もいなければ、注意を払う人もいません。

こうしたことにいちいち驚いて心の中で大騒ぎをしている私の方こそ、ここではおかしな人なのかな。

ああ。

どうしてこんなに身体が重くて眠いんだろう

お墓前りから戻り、午後から仕事に行くロバートさんと別れました。

じゃあね、と言った時、ロバートさんが

「ものすごく眠そうだけど大丈夫?」

と聞いてきましたが、実は私はその時どうしようもないほどの眠気に襲われていて、自分でも不思議に思っていたところでした。

うちに帰るとさらに眠気は深まり、おまけに身体全体がなまりのように重く、いったいどうしたんだろうと思いながら、1時間ほど仮眠を取ることにしました。

目が覚めてもまだ身体が重い。

おかしいなあ。昨日は8時間ちゃんと寝たのに。

その時、私のおぼろげな仮説は、おぼろげな確信に変わりました。

私、墓地から何かを連れて来ちゃったんだ。ひえー。

こんな感覚を墓参りの後に感じたのは生まれて初めてです。

ネットで検索すると、墓参り後の睡魔やだるさってよくあるらしい。

そしてそうした人たち向けに浄霊しますというビジネスもあるようです。

こういうことには1円だって払いたくないなあ・・・

私は最初は怖かったけど、時間が経つにつれ、この忙しい時にこんなことに構ってられないとだんだん腹が立って来て、思いっきり楽しくやって、悪いものとは波長が合わないようにしようと決意しました。

その日はしっかり笑うことを心がけ、エプソムソルトのお風呂に入り、ぐっすりと眠りました。

幸いに翌朝はすっきりでした。

ロバートさんにこのことを話すと、

「多分、山火事のせいだと思う」だって。

話は全くかみ合いませんが、私、ホント、変なものに取り憑かれている暇はないのじゃ。

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