先週の金曜日、恋人のロバートさん(仮名)のうちに遊びに行きました。
4時ごろに行って、近況なんかをとりとめもなく喋りながら、夕食を作りました。
メニューは「野菜ラザニア」。
レシピにはそう明記されていましたが、なぜかラザニアは入っていません。
茄子、かぼちゃ、ズッキーニ、牛ひき肉、トマト缶、チーズなんかで作るシンプルなレシピで、調味料は塩と酒とチキンスープの素のみ。
野菜から出る自然で優しい味が柔らかいお肉にしみて、とても美味しくできました。
お腹がいっぱいになり、冷房の効いた部屋でぼーっとyoutubeでニュース的なものを見たり、窓から外を眺めたり、だらけきっていると、ロバートさんが、映画にでも行こうか、と言いました。
「いいよ。何が観たい?」
「トップガン。まだやってたら」
そう言えば、トップガン、前から観たいって言ってたな。
もちろんまだ公開中でしたので、彼はオンラインで今日の最終上映10時半のチケットを購入しました。
迷った挙句、VIP席のチケットをね。
やった!
値段は1席25ドルとか26ドルとかそのくらい。
私、VIP席で映画観たことない。
ていうか、実はそんなものが存在することさえ知りませんでした。
もうずーっと何年も映画って基本うちで見るもの、っていう認識でした。あはは。
なので結局VIP席と言って喜んでも何のことか正直わからなかったのですが、新しい体験ができそうなので、何だか楽しみになってきました。
映画館は彼のうちから歩いて15分くらいのところにあります。
VIP上映室
映画館に入って、印刷したチケットを見せ、館内の隅っこに隠されたように設置された長い専用エスカレーターで、建物の上へ上へと向かいます。
すると夜景の見えるラウンジに出ました。
突き当たりにはカウンター・バーがあります。
映画の前にお酒がエンジョイできるってわけですね。
かつては大酒飲みだった私ですが、歳のせいか今は一口飲んでも気分が悪くなるという体質に変わってしまい(残念)、お酒には興味なし。
ロバートさんは元々全く飲めません。
よってアルコールはスルー。バーもスルー。
さて、ラウンジを抜けて、VIP上映室に入りました。
ゆったりした大きな椅子が配置された、それほど広くはない上映室です。
入り口付近には3人くらいサーバーが待機していて、席のところに差し込まれたメニューから、ポップコーンや軽食、飲み物やお酒が注文できる仕組みです。
私は喉がカラカラだったので、水を注文しました。チップ込みで5ドル払って。
26ドルの座席は納得いくけど、5ドルの水には納得いかないな・・・なんて思いながら。
座席はふかふかのリクライニング式でした。
金曜の夜でしたが、室内はガラガラ。
ふーん、これがVIP席かあ。
『トップガン マーヴェリック』
36年前に公開された『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』ですが、よかったですよ‼️
本当によかった。
これは映画館で観るべき映画でした。
トム・クルーズ、今年60歳。撮影時56歳。
飛び立つ飛行機と並行してオートバイを走らせる姿は、1986年の同じシーンと変わらぬかっこよさ・・・という感じでした。
な〜んて、実は私、36年前の『トップガン』は観ていませんでした。
『トップガン マーヴェリック』を観た後でこの事実を打ち明けると、ロバートさんはとても驚いて、その次の日にyoutubeで借りて見せてくれました。
若い頃のトム・クルーズの顔の良さは、やはり別次元でしたが、映画としては続編の方が500倍くらい面白かったです。
もちろん50代後半のトム・クルーズも素敵でございました。
それにしても36年ぶりの続編って。
楽チン最高
7月の最後は、こんな感じの週末でした。
ロバートさんと付き合って3年が経ちましたが、まあ楽チンです。めっちゃ楽な関係。
駆け引きとか、自分を良く見せようとか、わけのわからない嫉妬とか、執着とか、一切なし。
する必要なし。する気もなし。
このような付き合いは初めてです。
この前私に「新しい彼氏ができた」のは20代後半で、その相手は元夫でした。
だから『トップガン』には及ばずとも約四半世紀ぶりに「新しい彼氏ができた」状態を50歳で経験し、今も一緒にいるわけですが、20代の頃にはあり得なかった「恋愛に振り回されない・相手にも振り回されない」という自分の心的状態には驚くばかりです。
この数十年の間に、やっぱり少しは大人になったのかしらん。
ところで、50代の恋愛、全然悪くないですよ!
この年頃になると、付き合うって言ったって、別にこれから子供作って家族になることが前提じゃないので、第三者的なものの絡みがほとんどありません。
私の場合、息子たちは成人してるし。
結婚を視野に付き合う50代の方々もいらっしゃるでしょうが、私は事実婚はあり得ても、正式な結婚には興味が持てません。
いつまでも一緒にいたいね、とは言い合っていますが(そして、そうであると本当にいいと思いますが)。
だからこそ、逆にまるで10代の初恋のように純粋に2人だけの世界なわけです。
しかも10代の初恋の混乱は、もはや含まれていません。
つまり、とても自由で自然で楽なんです。
もちろん、年齢が上がれば上がるほど、これまでの人生の負の遺産(?)的な、背負っているものも多くなり、そういう意味合いの軽さは若い頃に比べてないかもしれませんけどね。
まあ、こう思える正確な理由はわかりません。
奇跡的に相性のいい相手に巡り会えたので、私はこの自然な流れを満喫できているだけなのかもしれません。
いずれにせよ、私は50代で経験しているこのまさかの恋愛関係がとても気に入っています。
ありがとね、ロバートさん。
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