2週間前の日曜日の夜、ロバートさんから電話がありました。
彼によると・・・
住んでいるアパートメントから下の通りを見下ろすと、なんだかガヤガヤと騒がしく、警察が何人か建物の前にいて、住人と話しているようです。
そうこうするうちに、建物の前の通りがパトカーで封鎖され、一般車は通行禁止となりました。警察官の数はみるみる増えています。
「どうなってるんだろうね?」と電話越しにロバートさんは少し不安そうに言いました。
どうなってるんでしょう。
私は「鍵はしっかりかけておいて」くらいのことしか言えません。
それとも下に降りていって、警察のところに行く方が安全なのか?
状況はさっぱりわかりませんが、ロバートさんも何がどうなっているのかわからないようです。
ですが、次第に警察官15人くらいが防護盾?防弾盾?のようなものを手に建物に向かって構えているというふうに状況が変化しているのを部屋の窓から目にすれば、いやでも剣呑さが増しているのは理解できます。
するとふと自分の階の廊下から話し声がすることに気づいて、ドアの覗き穴から外を見ると、警官と住人がロバートさんの部屋の前の辺りで話をしているようでした。私だったらドアを開けて、「どうなってるんですか?」って聞くけどな。でもロバートさんはドアを開けませんでした。
ただ、しばらくすると、警官の数は減っていき、パトカーも撤退し、数時間後には最後の数人の警官もいなくなってしまいました。
その日の夜、ロバートさんは部屋から外に出なかったので、隣人と話すこともなく、何が起こったのかはわからずじまいでした。
この件に関する管理会社からの説明も一切なし。
その数日後、下の階に住んでいる人が何が起こったのかを教えてくれました。
ロバートさんと同じ階のある部屋で、発砲事件があり、部屋の中で3発が発砲されたんだそうです。この人が住人か訪問者かはわかりません。
でもとにかくその人は警官に射殺されたそうです。
ええ〜!?射殺?
「銃声は聞こえた?」とロバートさんに聞くと、「動画とか見てたし、その部屋は離れてるから何も聞こえなかった」そうです。
この話、本当なのかなあ。
それにしてもロバートさんを含めてみんなあっさりしてるような気がします。
他の居住者なんかも全然大騒ぎしてないし。
警察も突撃(?)前に拡声器で住人への注意とか、しても良さそうじゃないですか。
なんだったんでしょうねえ。


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