風は秋色

日々のこと

朝夕めっきり冷え込むようになりました。

私は断然「秋冬派」なので、8月が終わり、日が短くなり始めると嬉しくなります。

秋が一番好きで、僅差で冬が好き。

さて、1年の最後の3分の1は、イベントごとが満載です。

まずは10月の感謝祭。アメリカの感謝祭は11月ですが、カナダは10月です。

今年は10日の月曜日になります。

そして10月31日のハロウィーン、12月のクリスマス。

ロバートさん(仮名)の誕生日も12月です。

自然も街並みも食べ物も飲み物も本も映画も何もかもが心に沁みてくる秋から暮れにかけての雰囲気が、私は大好きです。

秋グッズ

それでは、秋グッズをいくつか調達したのでご紹介します。

これはカカシらしいんですが、日本のカカシとはずいぶん雰囲気が違いますね。

こちらの100均、1ドルショップで5ドルくらいでした。

ロバートさんにプレゼントしたのですが、てっきり女の子だと思っていたこのカカシ、ロバートさんは男だと言って一歩も引きません。

私も「この見た目、どう考えても可愛い少女じゃん」と言い張りましたが、

「『オズの魔法使い』、見てないの?カカシは男だよ」

というよくわからない理論で押し切られ、こちらの文化ではカカシはみんな男なんだということで無理やり納得しました・・・というよりは別にどっちでもいいです(笑)。

「このカカシに名前をつけてほしい」と言うと「ジャック」と命名してくれました。

それから秋の「鍋敷き」。これは私の。

それからこの三点。

まだ火を灯していませんが、リビングはすでにパンプキンスパイスの香りでいっぱいです。

どれも高いものではありませんが、気持ちを温かくしてくれるものばかり。

これで秋支度は完了。

お金って、こいうふうに使いたいものです。

フリースピリットな秋

アパートメントの駐車場で撮った写真。お気に入りの背の高い木。

今日も非の打ち所が無いほどの秋晴れでした。

ところで、私は小学5年生の9月、最初で最後の転校を経験しました。

両親が別居することになり、私は母と一緒に近所だけど別の学区に引っ越すことになったのです。

おとなしくて引っ込み思案だった私は、転校について人生最大の不幸と受け止めていましたが、実際に転校してみると、思っていたのと全然ちがう自分を発見して、とても不思議に思ったのを覚えています。

そうしようと思ったわけでは全然ないのに、転校を境に私はみるみる活発になり、学級委員や児童会の書記を務めるなど、前の学校ではあり得なかった積極性を発揮するようになりました(中学に入るとまた違った私に変わるのですがね)。

何かがパチンと切り替わったようでした。

転校当初の9月、朝の登校時に、私は他の生徒が通らない裏道を通って通学していました。

山と私立の女子校の裏塀に挟まれたその道は、不自然なくらい人の姿がなく、見上げると真っ青な秋空が広がっていました。

あの空の青さと高さ、澄んだ空気の冷たさは、はっきりと、もうありありと覚えています。

そして空を見上げながら「なんて自由なんだろう。なんて素晴らしいんだろう」と思ったことも。

母と二人暮らしになり、私は鍵っ子になってしまいましたが、寂しさとは別に「自由であると感じることの素晴らしさ」という、全く新しい感情を経験しました。

それまで不自由だったとか、そういうわけでは全然ないのですが。

大人になって、いつの頃からか私の人生のテーマは「自由」なんだと切実に感じるようになった時、あの時の私こそ、この人生における自由の象徴だなあと思うようにもなりました。

このブログのタイトルも「フリースピリット」ですしね。

ちょうどその秋、松田聖子ちゃんが『風は秋色』という曲をリリースしました。

この歌もホント好きでしたし、昭和55年のフリースピリットな秋を思い出させてくれる特別な曲です。

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